データから業務プロセスを
再現、変革の鍵を探る
企業にはさまざまな業務があり、業務を効率化するためにIT システムを導入しています。
プロセスマイニングでは、IT システムの処理データを専用のツールに取り込み、
実際に起きている業務を分析モデル化と可視化によって再現します。
そして問題点の発見と効率を妨げるボトルネックの分析、部門や会社間のベンチマーキング、
理想とするプロセスに対する適合診断、解決策の効果のモニタリングなどを行います。
ITツールと業務コンサルティングを融合させた当社のソリューションをご活用ください。
- 業務プロセスから「価値」を創出
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購買業務、受注業務、給与精算など、ITシステムはプロセスの処理を行う際にデータを残します。例えば「どのような業務で(キー)」「いつ(イベントタイム)」「どんな処理が(アクティビティ)」行われたのかといったデータです。このようなデータからプロセスマイニングによって、さまざまな改善点を抽出します。
マイニングツールを使うと、特定のプロセスの時間短縮やコスト削減の策定が可能になりますが、企業全体の生産性向上や価値の創出を考えることが大切です。ある部署の効率化によって他の部署のボトルネックが生じないようにしなければなりません。
RPA推進などの最近のDXの取り組みにおいては「創出時間」が重視されています。
RPAのロボットで作業を自動化してリードタイムを短縮すると、得られた時間を新たな創造的な活動に使うことができます。喪失時間に関しても、企業全体の戦略から有効な活用を考える必要があります。業務プロセス改善により新たな「価値」を創出し、企業全体の競争力を高めることがMRVSのミッションです。
- 業務プロセスの検証、3つのフェーズ
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プロセスマイニングにおける検証には、3つのフェーズがあります。
まず一般的なシステム構築と同じように、現状から可視化する情報を見極め、収集した情報を分析、改善に必要な要件を定義します。これが「PoC(Proof of Concept、概念実証)」です。
続いて、仮説によって企業にもたらされる価値を検証する「PoV(Proof of Value、価値検証)」を行います。システムを導入して稼働ができただけでは業務改善とはいえません。効率化や生産性向上によって企業価値を向上させ、競争力を高めることに意義があります。PoCで検証するのはリスクですが、PoVでは価値を検証します。
さらにPoC、PoVのフェーズを経て本稼働に移行します。本稼働のフェーズにおいても継続的な検証が求められます。
- As-IsをTo-Beに変えるプロセスシミュレーション導入
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業務プロセスの改善では、最終的なゴールを定めることが大切です。
MRVSでは、「As-Is(現状がどうなっているか)」から「To-Be(理想的としてどうあるべきか)」へ業務プロセスの改善をスムーズに移行し、全社的なDX推進を成功させるために「プロセスシミュレーション」を重視しています。
プロセスシミュレーションによって、「作業時間」「人的コスト」「プロセスモデル」の情報から、現在の業務プロセス(As-Is)をあるべきプロセス(To-Be)に改善したときの試算を行います。
シミュレーションの流れは、現在の業務プロセスから得られる処理データを再現し、業務のボトルネック、スループット、人的コストや作業時間の結果を出します。そして、改善案を定義してシミュレーションを行い、ボトルネックの解消、時間の短縮、コスト削減などの効果を評価します。
ゴールへの道筋を確実にする方法のひとつが、プロセスシミュレーションです。
企業のゴールに合わせた
3つのアプローチ
企業全体の業務改革が理想ですが、業務プロセスの改善にはさまざまなニーズがあります。特定の部門の煩雑な処理を効率化したり、新たな業務システムの評価をしたり、現場の課題解決から企業の価値を最大化することも重要です。
そこで、多様なニーズに対応するために3つのロードマップを用意しました。
- ボトルネック
ディスカバリー型 - 継続
モニタリング型 - 仮説検証型
ボトルネックディスカバリー型 全体最適化による大規模のDX推進
プロセスシミュレーションで、大企業の全体最適化による業務プロセスの改善を行います。
改善シミュレーションによって算出された効果を鑑みながら改善策を実施します。
全体を最適化した上でRPAの本稼働など大規模な改善を行います。それから再びプロセスマイニングによって評価します。
大企業の多部署を横断した業務改善を通じてのDX推進では、改善プランをそのまま実行してしまうと予測しなかった課題を発生させることがあります。部門ごとの効果を最適化し、全社的な改善の実現が重要です。
継続モニタリング型 部分最適化による小規模のDX推進
大規模な全体最適化による改善が理想です。ボトルネックとなる作業を洗い出し、RPAによる自動化などで部分最適化を進めている場合の効果検証などに適しているのが継続モニタリングです。
プロセスマイニングによって現状を把握した後、理想とのギャップや改善点を明確にして対策を立案し、RPAなど最適なソリューションを導入します。
仮説検証型 業務改善の立案または実行後のスポット検証
業務プロセス改善のニーズとしては、改善の施策を立案/実行時の検証、もしくは施策を実行後の検証といったスポット検証が必要になる場合があります。このようなケースのプロセスマイニングにも対応します。
例えばERPのような基幹システム導入前に現行業務をプロセスマイニングを用いて可視化し、あるべき業務プロセスに基づいた新システムを導入をすることで大きな効果を得ることが出来ます。
RPAのソリューションを提供しているUiPathのプロセスマイニングツールです。
企業のデータから業務プロセスのワークフローを作成し、ボトルネックを視覚的に確認しながら改善の機会を特定できます。
企業の持続的な経営に必要不可欠な調達や請求といった処理に対して、数値目標による改善案の策定を支援します。
スマートタグとKPIを使い、プロセスの正常な実行を監視。
意図しない業務フローを自動的に阻止するためのアラートやロボットによる自動的なアクションも備えています。
Celonis(セロニス)は、プロセスマイニングの先駆けともいえる企業です。
基幹システムなどから処理データを収集し、アルゴリズムによって業務プロセスの監視、課題の抽出などを行います。
プロセスマイニングの技術を活用することにより、複雑化および断片化した企業のシステムのデータを連携、
パフォーマンスを最大限に引き出すために業務オペレーションの効率向上と最適化を実現します。